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まずは、前日の記事のコメントありがとうございます。これからもよろしくお願いします
安藤勝、武豊、横山典など一流ジョッキーともなれば、年間GⅠレースには、15鞍は騎乗するだろう、 もちろんその中から勝ち負け出来る1番2番人気の馬にも騎乗はあるだろう、 それがマイナー騎手、リーディング下位の騎手になれば年間1鞍騎乗できればいい所、ましてや勝ち負けするのは難しい、プロの世界だから仕方はない事だが、騎手になった以上誰もが「GⅠ勝利」と願う事は当然だろう、ただあくまでプロの世界、GⅠを勝たず引退していくジョッキーも多い。 今回は、騎手人生の中で2度、「後一歩」と言う所までGⅠに手が届きそうになった1人の騎手の物語。 1998年牝馬クラシック、ファレノプシス武豊騎手を背に桜花賞、秋華賞2冠を達成した馬だ、同期にはエリモエクセル(オークス馬)ナリタルナパーク(秋華賞2着)ロンドンブリッジ(ダイワエルシエーロの母)エアデジャブー(エアメサイアの母)などライバルも豊富だった中2冠は評価できる。 引退レースとなった、エリザベス女王杯は、松永幹夫騎手で優勝している。 武豊、松永幹夫、両騎手のイメージが強い、ファレノプシス だが、デビューから4戦は、石山繁騎手が手綱を取っていた。 当時デビュー3年目でいわゆる「アンちゃん」から抜けたばかりだった、この当時若手騎手がGⅠに騎乗するのは本当にまれだった、デビューから3連勝でクラシック候補に上がり、師匠で管理する浜田正光調教師も「石山でクラシック」と名匠には確実な自信があった(ビワハヤヒデを管理) エリフィンSも単勝1倍台で勝ち、桜花賞TRチューリップ賞も堂々2.1倍の1番人気に押される だが、ここで痛恨の4着と取りこぼしてしまう。浜田正光調教師は「馬体重減が敗因」と弟子石山をかばったが 当然の事ながら、桜花賞に向けて、鞍上不安説が囁かれる。「重賞も勝てない騎手がGⅠを勝てるのか??」と テキ浜田は、最後まで石山で押したが、オーナーサイドの意向などもあり、桜花賞では武豊騎手に乗り替わり そして、2走続いた体重減を10㌔戻すと言う名匠ならではの調整で見事に1着 桜花賞を勝利したと言うことで、鞍上交代劇は幕を閉じた。 この時多くを語らなかった浜田正光調教師だが、後に「10㌔戻せたなら勝ち負けできた」と石山騎手でも当然勝てたであろう事を残している。 若手騎手に圧し掛かった重圧が取れるはずのGⅠ勝利を手の中からこぼれ落とさせた。 そして、それから2年後、奇しくもファレノプシスが桜花賞を制する1年前に誕生したサイコーキララ馬主さん縁の血統でもありデビュー前から浜田正光厩舎への入厩は決まっていた。 12月の新馬戦は父リンドシェイバー産駒らしく芝1200M戦でデビューし勝利を飾る。 2戦目には、1ハロン延長の1400M紅梅Sを勝利、そして、「桜花賞の前にマイル戦を」と陣営は再び桜花賞を意識、続くエルフィンSでもチアズグレイスを下し、3連勝を飾る。 そして、2年前の記憶が蘇るフィリーズレビュー(4歳牝馬特別)ここでもファンは石山のサイコーキララを断然の1番人気に指示、2着3着にはシルクプリマドンナ、エアトゥーレこの世代を代表する2頭 だが、このレース前陣営が気になっていた事があった「2年前と同じだ・・・・・・・・・」 ついに石山は誰に文句を言われる事もなく、自らの手でGⅠの騎乗を勝ち取った!!4連勝、当日の1番人気はほぼ確定、ライバルを差し置いて「最も桜花賞に近い」とマスコミは絶賛した。 そして、騎手人生2度目のGⅠ制覇のチャンス当日、1.8倍と言う断然人気で迎える。 ファンも2年前の雪辱を信じて疑わなかった。 (ここで本当はレース動画を投稿したかったのだが投稿の仕方がわからない?申し訳ない、JRAvanなどでチェックしてほしい) 外に持ち出すもじれいっぽくしか伸びず4着・・・・・1着所か複勝圏内からも漏れてしまう。。。。。 レース後、石山騎手は「青褪めた」と言う。 トレセン内部情報からだが「結果的にOP2走、TRが敗因じゃないかな、デビューから体重を減らして桜花賞には戻っていなかった、今回ばかりは豊でもダメだったんじゃない」と・・・・陣営がTRで気になってたのは、ファレノプシスと同じく体重減だった、ファレノプシスは桜花賞でプラス10㌔も・・・・サイコーキララはプラスなしでの出走、敗因はそこしか考えられない、実際に1着馬(チアズグレイス)3着馬(シルクプリマドンア)は既に勝負付けが済んでいる馬だっただけに その後、オークス出走も4番人気の6着、そして秋に悲願達成を狙うも故障で放牧、1年後復帰しクイーンS出走も引退となった。 石山自身も2度GⅠ(平地)で騎乗する事はなくなり、2007年落馬脳挫傷で(命は取り留めたも奥様の名前、自分が騎手だった事も忘れていた)懸命のリハビリもついにGⅠどころかターフを去ることになる。 石山騎手の闘病を書いた、奥さんの本 浜田正光調教師の定年引退式に訪れた石山騎手にもサプライズプチ引退式が行われた。 <あとがき> 競馬の神様が2度、石山騎手にGⅠを勝つチャンスを与えたのなら、もしかすれば再びターフに戻るチャンスを与えたかもしれない。ただ馬が走ってそれを見て馬券を買う。それが競馬ではない、妄想かもしれないが馬、騎手それぞれがドラマを作っている。それこそが競馬と言える。だからこそ面白いのでは!? ※今回の記事の感想、コメントなどお寄せ下さい。 |
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